空を見ること

 最近、夕方に息子と一緒に散歩をしていると、息子が空を指差して「あ〜」と叫ぶようになってきた。
 指を指し示す方向を見ると、お月様だったり、お星様だったりすることが多いが、このところ飛行機の灯りを指すことが多い。
 羽田空港が24時間化したためなのか、一旦千葉方面に向かってから、関西方面に向かう飛行機が良く飛んでいるように見える。
 何だか、こんなに飛行機が飛んでいるのを見ると、有り難味がなにやら薄れてくる気がする。

 話は変わり、息子が空に関心を持ってくれたお陰で私も久しぶりに空を眺めることになったことは、何故だか心にゆとりをもたらしてくれたと思っている。
 夕空や夜空に浮かぶ月や星を眺めていると、首が痛くなることも忘れて見入ってしまうことがしばしばだ。
 自分が忘れてしまった子どものころの楽しみを、息子と遊ぶことで思い出させてくれる。子どもは親の教師なんだなぁ、としみじみ思わせてくれる出来事であった。